先週末、アメリカ第三の都市シカゴで銃撃事件が頻発し、死者17人、負傷者40人以上を記録した。これは十数年来最悪の事態となった。
ニュースサイト「USAトゥデイ」によると、10月28日の夜、ガソリンスタンドで給油していた男性2人が男に銃撃された。車内にいたフィールドさんは胸部に銃撃を受け、同乗者のフォードさんは致命傷を負った。フィールドさんは今年3月に発生した銃撃事件でも負傷しており、その当時彼はフェイスブックを利用していた。
29日土曜日には14歳のウェブスター・ジュニア君が何者かによって車両から銃撃され、搬送先の病院で死亡が確認された。目撃証言では、容疑者が乗っていたと思われる車両は事件後すぐにその場を離れたという。
30日にはシカゴ旧市街で17歳の双子が死体で発見され、同じく走行中の車両から撃たれたと推測された。
シカゴ市警察局長ヨハンソン氏によると、これらの銃撃事件はギャングの抗争と関係がある。一連の事件でまだ容疑者は逮捕されていないが、警察は防犯カメラの映像から犯人を割り出す予定だ。
シカゴ・トリビューン紙によると、今年1月から10月31日までの銃器犯罪の被害者は3664人であり、去年の同時期と比べて44%も増加している。シカゴでは今年の父の日やメーデーにも銃撃事件が多発し、合計13人が犠牲となった。
今年に入ってからシカゴでは600人以上が暴力犯罪で殺害され、90年代以来最高水準に達した。その背景にコカイン等の違法薬物をめぐるギャングの抗争があるとシカゴ市警は考えている。
シカゴ市長エマヌエル氏は会見で、シカゴの現行の法律は銃器犯罪等の凶悪犯を処罰するには軽すぎると話した。凶悪犯罪は主にアフリカ系が暮らすシカゴ市南部と西部で集中的に発生しているという。
(翻訳編集・文亮)
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