中国元指導部高官 令計画の兄 巨額収賄認める

2016/10/24
更新: 2016/10/24

失脚した中国元指導部高官・令計画の次兄、令政策汚職案件の初公判が10月中旬に開かれた。令政策被告は法廷で1600万元(約2億4600万円)を超える収賄を認めた。

山西省政治協商会議の副主席など同省主要幹部を歴任した令政策被告は昨年8月に党籍をはく奪され公職から追放され、今年9月下旬に収賄の罪で起訴されていた。

胡錦濤元国家主席の元側近で失脚前には江沢民派に転じていたとされる共産党元中央書記処書記の令計画とその一族は習近平指導部の腐敗撲滅運動で相次ぎ取り締まられている。

令一族の一番の出世頭であった令計画は7月はじめに収賄、国家機密の違法取得、職権濫用の罪で無期懲役の判決を受けた。経済界で勢力をのばしていた末弟の令完成氏は「指導部の機密情報を持ち出して米国に逃亡した」とされ、その身柄渡しを求める中国政府は米国政府と交渉中だ。

(翻訳編集・叶子)