中国共産党規律検査委員会は13日、証券監督管理委員会(証監会)のナンバー2、姚剛・副主席(53)を「厳重な規律違反の容疑がある」として調査することを発表した。容疑の詳細は明らかにされていないが、今年6月中旬からの中国の株価暴落に関連しているとみられる。
6~8月にかけて中国の株価指数は約40%下落し、当局は7月はじめから調査に乗り出した。これまでに証監会の張育軍・主席補佐が取り調べの対象になり、傘下の上海先物取引所の楊邁軍・理事長が解任され、姚氏の失脚説も最近流れていた。
国営新華社通信は8月31日、拘束された中国大手証券会社、中信証券の上層部幹部4人らが市場の暴落を招く不正行為を自供したと報じた。消息筋の話では、習近平指導部は、今回の株価暴落は江沢民派が計画した「経済の政変」と判断したという。
姚氏は名門北京大学国際政治学部を卒業後、国の公費留学生として日本に留学、東京大学で経済学博士号を取得した。1989年から日本で三洋証券など複数の大手金融機関に勤務。1993年に中国証監会に入り、先物取引部門を立ち上げてその責任者となった。2004年7月46歳当時、主席補佐に昇進し、2008年に現職の副主席に就任した。
(翻訳編集・叶子)
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