【大紀元日本7月8日】香港のデザイナー集団が作った、中国本土と香港の差異について表現したイラスト集が注目されている。ほとんどは本土について否定的で皮肉な表現だが、香港の優位性をアピールしたコメントを英文でつけている。ネットユーザは「言い当てている」「差別主義だ、対立をあおっている」などと、さまざまに意見した。
匿名者によるデザイナー集団・本土工作室(Local Studio HK)は、24枚のイラストをソーシャルサイトfacebookで公開した。左側の赤を基調としたイラストは中国本土、右側の青は香港を表し、双方の文化的な習慣、規律、言語と社会政治問題などの話題について触れている。
英語で作成され、中国国外のネットユーザを意識していると見られている。同集団メンバーの匿名デザイナーは、香港メディア・熱血時報の取材に応じ、「香港が中国本土に『植民地化』されていることを嘆いている。香港人と中国人の違いについて、世界に伝えたい」と作品の制作目的を述べた。
イラストを見たネットユーザはさまざまに意見を交わした。「心のない愛? 中国5千年の伝統はどこへ消えた」「このイラストは千の言葉よりも価値がある」「酷いヘイトスピーチだ」。簡易ブログなど匿名者によるコメントよりも、facebookでは実名やプロフィールが表示されるためか、イラストを冷静に見つめ、批判する声が圧倒的に多い。
「無用な敵対的な見方を生み、溝を深めている」「香港の人は基本的に中国人であることを忘れている」「香港民主化運動は価値がある。しかし自分らが優れているように見せるために、一方の市民をからかうのはナンセンスだ」「香港人は難しい境地にいて、怒りを抑えられないのはわかる。でもその怒りは本土市民ではなく中国共産党に向けるべきだ」。
本土工作室は、香港民主化と反中国共産党を訴える風刺的なイラストをfacebook上で発表し続けており、支持者は8000人に上る。6月26日に発表されたこのイラストは7月8日までに5700人以上に支持され、4800人にシェアされた。
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