過保護に育った一人っ子中国留学生、米国ホストファミリーが拒否

2015/07/07
更新: 2015/07/07

【大紀元日本7月7日】米国の一部のホストファミリーが現在、中国人留学生の受け入れを拒否している。一人っ子で過保護に育てられた子どもとの生活の中で、さまざまな否定的要素があったからだと、家族らは主張する。香港紙バスティーユ・ポストが伝えた。

 すでに30年以上続く中国の人口抑制策「一人っ子政策」は、多数の大人たちが少数の子どもを過保護、過監視する状況を生んだ。「小皇帝」という称号が中国国内でも付けられているほど、子供たちをわがままにさせ、自律した人格を作るのを阻害した。

 米国のホストファミリーは最近、学生一人あたり月1500ドル(約18万円)という収入が入るにもかかわらず、中国人留学生は受け入れないと拒否する姿勢を表した。

 同紙の取材に答えた、カリフォルニアのホストファミリーは、中国大陸からの留学生を4年間受け入れていた。これにより家族は「高収入を得ていた」と話している。

 しかし10人目を受け入れた頃、「小皇帝」の面倒を見ることに我慢できなくなってきたという。学生らはほとんどが幼児のようで、家庭内の生活態度は悪かった。例えば、食事は食べこぼしが多く、拾わない。食事後の片付けはせず、皿を洗わない。床を清潔にしない、人に挨拶をしない等など。別な家族は、中国人女子学生の同様の態度に不満を述べた。

 国際教育学会の研究によると、米国ハイスクールに登録されている外国人留学生の数は過去10年で3倍以上になり、3人に1人が中国出身だという。
 

(翻訳編集・佐渡 道世)