【大紀元日本6月2日】カナダ議会議員十数人に5月12日頃より、「法輪功愛好者」と名乗る匿名送信者から脅迫まがいの怪文書メールが送られていたことがわかった。議員たちから事実を知らされた同国法輪功団体は警察に通報し、「法輪功のイメージを失墜させるため中国当局が仕掛けた」と主張し公表した。法輪功は中国伝統気功で中国政府に禁止されている。
法輪功の記念日「法輪大法デー」である5月13日の前日より、問題のメールが議員たちに送信された。「我々の祝賀イベントに参加しないのは愚かな行為だ、あなたは参加するしかない。これは救われる最後のチャンスだ」「愚か者!あなたは救われる最後の機会を失った、徹底的に消滅されるほかない」など意味不明な脅迫文言が並べられていた。
カナダの法輪大法学会はただちにオタワ警察当局に通報し、関連政府当局にも報告したという。
同学会の発表によると、これまでにカナダのほか、米国やオーストラリア、ニュージーランド、欧州などの国の議員や政府高官にも同様の怪文書メールが送られていた。IT専門家がIPアドレスを追跡した結果、大半は中国本土からの発信だった。
メールを受信したカナダ議会議員で緑の党のブルース・ハイアー副党首は取材に応じ、「平和を追い求め、『真・善・忍』を堅持する同愛好者の行為であるはずがない。我々にはこのことはわかっている」と述べた。そして、メールの送信者は中国政府またはその支持者である可能性を示唆し、「私は愛好者たちの気骨と行いが好きで、今後も引き続き彼らを支援する」と話した。
同学会幹部の1人は「法輪功を妖魔化するためこのような低俗な手段を講じる中国政府は国際社会で恥をさらすだけ。理性のある人は騙されるはずがない」と述べた。
法輪功は中国の人気伝統気功で、1999年から中国で禁止され弾圧を受けている。当時国内に約1億人の愛好者がいたとみられ、「大勢が刑務所などの収容施設で拷問や虐待により死亡した」と主張する法輪功側は、無実を訴えるなど国内外で弾圧を制止するための活動を続けている。
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