中国、南シナ海で大規模な埋め立て 異例の国内報道

2015/02/27
更新: 2015/02/27

【大紀元日本2月27日】中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で大規模な埋め立て工事を行い軍事基地を建設している。軍事情報専門サイト「中国軍網」は26日、衛星写真付きで報じた。中国メディアが埋め立て工事を報じたのは極めて異例である。

 それによると、フィリピンなど周辺諸国と領有権を争うクアテロン礁(中国名:華陽礁)で正式に埋め立てを開始した。また今月中旬、この区域で駐留軍が守備力を上げるための軍事訓練を実施したという。

 同諸島や周辺海域をめぐっては中国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、台湾が領有権を主張している。フィリピン政府は昨年5月、中国が岩礁5カ所で埋め立て工事を進めていると発表した。

 これまで、中国政府は埋め立て工事が軍事目的ではなく、捜索救助活動を支援するためだと強調した。今回の異例な報道で他国の干渉に軍事的手段も辞さない強硬姿勢を見せているとの見方が出ている。
 

(翻訳編集・王君宜)