中国債務残高は対GDP比282% 米マッキンゼー

2015/02/06
更新: 2015/02/06

【大紀元日本2月6日】このほど米国マッキンゼー国際研究所が発表した最新報告書によると、金融業界も含む中国債務残高が2007年から現在まで約3倍に膨らみ、対国内総生産(GDP)比では282%に達した。5日付のフィナンシャル・タイムズが報じた。

報告書によると、2007年以降の中国の新規債務が20.8兆米ドル(約2454兆円)で、同期世界債務増加分の3分の1以上を占めた。債務急増の主因として、不動産開発企業を含む非金融企業の債務が急拡大したためと指摘。また、不動産関連の債務の多さ、地方政府の融資急増およびシャドーバンキング(影の銀行)が中国債務残高に潜む3大リスクと警告した。

一方、2007年から現在まで世界債務残高は47兆米ドル(約5546兆円)から約200兆米ドル(約2京3600兆円)に拡大し、増加ペースは世界経済成長の増長よりも早いという。また同期発展途上国の新規債務増加分は世界全体の半分を占めている。この報告書はマッキンゼー国際研究所が世界47カ国の政府、企業、金融機関、家計による借入を合計し試算したもの。

(翻訳編集・張哲)