中国原子力企業、英風力発電所を買収

2014/12/16
更新: 2014/12/16

【大紀元日本12月16日】原子力発電で中国最大手・国有企業の中国広核集団(CGN)は、フランスの大手電力会社EDFから、同社傘下の英国の3つの風力発電所の過半数の株式を取得し、買収したことを開示した。英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が15日報じた。

それによると、CGNが入札で他の電力会社を退け、ヨーク、ニューカッスルとピーターバラ近くに位置する3カ所の風力発電所を買収した。

3カ所の風力発電所は、約4万世帯に電力を供給することができる。買収金額は推定で約1億ポンド(約184億円)。

CGNは昨年10月21日、EDF社などとともに英国政府の原発建設プロジェクトを請け負い、欧米先進国の発電市場において中国企業による初参入となった。

中国訪問中のオズボーン英財務相は同17日、中国企業が英国内の原発建設・運営に参入することを認める方針を示した。

CGNは現在、11カ所の原子発電所を保有。これは、中国の原子力発電能力の約55%を占める。

(翻訳編集・王君宜)