【大紀元日本11月6日】チベット独立を支援する国際団体「自由チベット」は4日、米YouTubeが「チベットでの幸福な生活」という欺瞞宣伝を行っていた偽ユーザーアカウント数十個を削除したことを明らかにした。同組織はこうした欺瞞コンテンツの広がりに対する阻止措置をとるようにとソーシャルメディアらに注意を促した。米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。
それによると、自由チベットは今年9月、YouTubeに詳細な資料を提出し、中国政府のために欺瞞宣伝を行ったこれらの偽アカウントを削除するよう依頼した。YouTubeはすでにこのような偽アカウント50個を削除した。また、今年7月、自由チベットの依頼で、ツイッター(Twitter)でも同様の偽アカウントが削除されたという。
こうした偽アカウントのほとんどは、チベットを「平和かつ幸福」な中国の自治区として描いたビデオをアップロードしている。同時に、中国の成績や友好的イメージを宣伝するYouTubeチャンネル「回顧中国」に資料を提供している。
中国政府は今年3月、インターネットで中国共産党政権に有利な書き込みをして世論を誘導する役割を担うネット工作員を対象に、養成講座を開いた。これらのネット工作員は当初、ネットの書き込み1つに対し、中国で最小額紙幣5毛(約9円)の報酬が支払われていたから、「五毛党」と呼ばれるようになったという。
(翻訳編集・王君宜)