20歳の北朝鮮美女、命がけの鑑賞「タイタニック」

2014/09/09
更新: 2014/09/09

【大紀元日本9月9日】多くの人は家でくつろぎながら韓流映画やハリウッド映画を鑑賞するのが好きだが、北朝鮮でこのような行為をした場合、すぐに捕らえられ死刑に処せられる。20歳の脱北美女パク・ヨンミ(Park Yeon-mi)さんはメディアの取材に応じ、自らの体験を語った。

北朝鮮で韓流映画やハリウッド映画をみているところを発見されると、死刑に処せられる。8月26日付の英紙ガーディアン(The Guardian)によると、パクさんは違法な取引が栄えていた北朝鮮で育った「闇市世代」の若者だった。パクさんは9歳の時の記憶を思い返した。同級生の母親が友人の韓流映画ソフトを貸した事が北朝鮮当局に発覚し、死刑になった。そして、パクさんと同級生と地域住民は強制的に広場に集められ公開処刑を見せつけられた。

北朝鮮ではロシア映画やインドのボリウッド映画を見た場合、3年間の刑務所送りになる。そして、韓流映画やハリウッド映画の場合は死刑である。

それでも、パクさんは危険を冒して海外映画の鑑賞を続けた。彼女はかつて海賊版の「タイタニック」をみたことがある。この映画が彼女と家族に自由な世界へのあこがれを抱かせた。

パクさんと家族は2007年に脱北した。まず、先に中国に渡り、次に韓国ソウルにたどり着いた。彼女はメディアに脱北までの経過を話した。彼らはみな体にナイフを忍ばせていた。不幸にも北朝鮮の兵士に捕まった際は、むしろその場で自害する方が北朝鮮に連れ戻され残酷な死刑を受けるよりましだと考えたからである。

パクさんは現在、脱北者の人権問題に関心を持ち、力を尽くしている。脱北者と北朝鮮で苦しんでいる民衆の声を届ける為に、よくメディアの取材を受けている。

20歳の脱北美女パク・ヨンミ2(スクリーンショット)

20歳の脱北美女パク・ヨンミ1(スクリーンショット)

(翻訳編集・鈴木真弓)