中国新疆、ひげとベールが取締り対象に

2014/08/26
更新: 2014/08/26

【大紀元日本8月26日】中国当局は新疆で、いわゆるテロ対策として、イスラム教徒の一部根深い伝統的な文化を強制的に変更しようとしている。男性の顔に生えているひげや女性の顔を覆うベールなどが今、当局の取り締まりの対象になっている。米政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が25日報じた。

新疆ウイグル自治区のアクス(阿克蘇)市では、50歳以上の男性は、長いひげを残すことができるが、50歳以下の男性はひげを剃り落とすようになっている。そして、多くの女性はすでにベールを着用していない。ベールに包まれた女性をたまに見かけるが、集まる場所や見知らぬ人目を避けている。

地元モスクのサブイマームはVOA記者の取材に、ウイグル語で「若い人たちは年を取れば、長いひげを生やすことができる」とコメントした。

隣の男性がウイグル語で「なぜ真実を話さないのか。政府がひげを禁止しているのだ」と言いたしたが、近くにいる私服の警官に「口から出る言葉に注意しろ」と叱られてしまった。

今月初め、中国当局は中国新疆ウイグル自治区カラマイ市で、テロ対策の一環として、ベールで顔を覆った女性や長いひげを生やした男性、イスラム教徒の伝統的な衣装を着用している人などの公共バスへの乗車を禁じる措置を始めたという。

(翻訳編集・王君宜)