【大紀元日本8月11日】英国籍をもつ情報調査員ピーター•ハンフリー(Peter Humphrey)被告は米国籍の妻・虞英被告とともに個人情報を売買した罪で、8日、中国上海市第1中級人民法院(地裁)にそれぞれ懲役2年6ヶ月と懲役2年の有罪判決を言い渡された。英BBCなどが報じた。
中国公安当局によると、被告人のハンフリー夫婦は2009年3月から2013年7月までの間、一件につき800元から2000元で戸籍、移民記録、携帯電話の通話記録などの個人情報を多数回にわたり購入した。
また、ハンフリー夫婦は中国公民の個人情報を中国にある外国企業に販売した。その中に英製薬大手グラクソ•スミスクライン(GSK)中国支店も含まれるという。
同夫婦は個人情報の売買を認めたが、それが違法である事を認識していなかったという。中国当局は2009年に《刑法》を改正し、「個人情報の違法開示は刑事責任を追求される」との条文を追加した。
ハンフリー夫婦は上海で、コンサルタント会社を経営し、GSKのほか、日本企業を含む外国企業から情報調査を請け負っており、昨年8月に逮捕された。
中国公安当局が昨年から進めているGSKによる大規模な贈収賄事件の捜査で摘発した可能性が高いとみられる。
(翻訳・鈴木真弓/編集・王君宜)