【大紀元日本7月28日】中国上海の食材卸大手、米OSIグループ傘下の「上海福喜食品」が、使用期限切れで変質した大量の肉を使った食肉製品を中国や日本の複数の大手ファーストフードチェーンに納入していた問題は、香港でも波紋が広がっている。当初同社の食材を使用していないと発表していた香港マクドナルドが、一転して使用を認めることになった。
問題発覚直後に、香港マクドナルドは「福喜食品からの食材納入はない」と自社商品の安全宣言を出した。
一方、香港当局「食物および環境衛生署」の24日の発表によると、同社は直近の1年間で380トン以上の「福喜食肉」を輸入し、すべて販売していた。
こうした状況の中、香港マクドナルドは当日夜、福喜食品からの食肉製品輸入を認める声明を出し、 27日急遽記者会見を開いた。記者質問を一切受け付けない、わずか4分間で終了した会見で、黎韋詩・社長は会社の声明文を読み上げ、同社からの仕入れを認めながら、「これらの肉はいずれも政府当局の検査を合格しており、現地の食品安全基準にも適合していた」と苦しい弁明を繰り返した。
香港立法会の食物安全および環境衛生事務委員会トップの黄碧雲氏は同署に対して調査の強化を求めた上、「他の大手外食チェーンも福喜の食肉製品を納入したかを、自主的に情報を公開すべき」と各社に対して呼びかけた。
香港の「食物および環境衛生署」は、24日より福喜食品からの輸入を全面的に禁止したほか、すでに輸入されたものについて、国内調査の結果が出るまで密封、保管することを通達した。
(翻訳編集・叶子)