【大紀元日本3月11日】香港の繁華街で9日、中国本土からの個人観光客増加に抗議するデモが行われたが、一部の参加者は「愛国愛党」を叫ぶなど市民から戸惑いの声が上がっている。
100人ほどの参加者はパレードで「中国人の個人旅行に反対する」と連呼したが、中には中国国旗や毛沢東の画像を揚げ、文化大革命時代の象徴である「紅衛兵」の服装を身につけ、国歌を歌ったりする人がおり、毛沢東時代を彷彿させる異様な光景だった。
さらに、参加者らはデモ行進中、道路側の店舗に突入、買い物をしていた観光客に大声で「祖国を愛せ、中国産を買え」と叫んでいた。それによって多くの観光客は驚いて買い物を中断したため、一部の店舗の営業も一時中止された。
香港への自由旅行が解禁されてから、中国人観光客は粉ミルクを買い占めしたり、駆け込み出産の妊婦が病院に殺到するなど香港市民から不満の声が出ている。
大紀元の取材を受けたある市民は「赤い中国国旗を手に持ち、中国観光客の個人旅行に反対するデモとは思わなかった」と話し、このデモを利用して共産党支持を訴えているのではないかと戸惑う様子を見せた。
翻訳編集・王君宜
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