【大紀元日本2月4日】香港の実力派俳優・アンソニー・ウォン(黄秋生)は2月1日、Facebookで「鼻持ちならぬうぬぼれ屋」と中国国営通信社・新華社を非難した。新華社は旧正月の元日にあたる1月31日、「中央政府の支持なくして今日の香港はない」と中国政府の功績を称えた記事を掲載したことが発端だった。
新華社は記事の中で、本土住民の香港旅行の解禁、香港と中国本土間の自由貿易協定CEPAの締結など香港に恩恵をもたらした政策を列挙した。しかし、2003年に香港の経済に致命的打撃を与えたSARSの蔓延や、香港の民主主義への干渉、改革開放初期での香港人の貢献などに一切触れない「恩着せがしい」態度は香港人の反感を買ってしまった。
それに対して、黄氏はFacebookで「新華社かなんか知らないけど、中国大陸がなければ地球は回らないとでも言うのか。うぬぼれるな!」と痛烈に批判した。
その後も、Facebookで「自分がいなければ、相手が食えるめしはないと言うならば、味気ない話だ。人気取りもしたいし、お金も利益も面子もすべて自分のものにしたいが、相手に何のメリットも与えないなら、これは商売ではなく、強盗じゃないか?」と補足した。
アンソニーは個性派俳優として知られており、香港アカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨で優秀主演男優賞を2回も獲得した。歯に衣着せぬ発言で常に注目されている。
(翻訳編集・王君宜)