【大紀元日本1月16日】米ニュースサイトの「ワシントン・フリー・ビーコン」は13日、米国防省からの情報として、中国が極超音速機の飛行実験を9日に初めて行い、成功したと伝えた。中国国防省は15日、「計画通りに行われた通常の科学実験」と事実を認めた。
米国防省は同機にWU―14というコードネームを与え、中国国内で極めて高速な速度で飛行したことを観測した。WU-14は大陸間弾道ミサイルの弾頭に搭載され発射されると、その後宇宙空間に近い高度を音速の10倍に当たるマッハ10で飛行し、目標に到達するという仕組みになっているという。さらに、同省はWU14が米ミサイル防衛 (MD)網を突破する狙いがあるとみている。
米軍は地球上のあらゆる場所を1~2時間以内に攻撃できる戦略兵器の開発を進め、ロシアも極超音速兵器の研究に着手している。中国もこうした宇宙航空分野の先端技術の実験を成功させたことに米国は警戒を強めている。
米シンクタンク「Project2049」のマーク・ストークス氏は今回の実験の成功で中国の戦略核兵器は大きな進歩を遂げたことを意味し、米のミサイル防衛システムにとって大きな脅威になると述べた。
(翻訳編集・高遠)
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