【大紀元日本10月16日】最新の軍事レポートによると、現在建造が進んでいる米軍のジェラルド・R・フォード級原子力空母1隻を沈没させるためには、中国海軍は最高40%の力を犠牲にしなければならないという。ロシア首都モスクワ拠点の軍事週刊誌「Military-Industrial Courier」が発表した。
対艦弾道ミサイルと誘導ミサイルを搭載した米航空母艦との対戦に対し、中国軍は効果的な兵器システムを備えている。中国軍が開発した防空ミサイル駆逐艦051C型(瀋陽級)やミサイル駆逐艦052C型(蘭州級)は、それぞれ対艦ミサイルを搭載し、アジア太平洋地域にいる米艦船にとって深刻な脅威となる。
中国は、ロシアから対艦ミサイルを備えた駆逐艦を4隻購入したとレポートには記されている。加えて、中国海軍は国産母艦・遼寧と、国産の中距離艦対空ミサイルHQ-16(紅旗16)を備えた江凱II 型(054A型)フリゲート艦15隻を構えている。
米軍の航空母艦率いる戦闘艦隊が中国の領海に入れば、中国海軍は対艦ミサイルを搭載した056型コルベット10隻と022型ミサイル艇40隻を配備すると推測される。戦闘になり、空母一隻が沈没すれば、米海軍はその地域の10%の力を失うことになる。
しかしながら中国軍は簡単には米軍空母を沈めることはできない、と同誌は指摘する。引用された米誌フォーブスの報道によると、中国の攻撃から空母を守るためのシステムを米軍は整えているという。長距離飛行できる無人戦闘機は中国海軍のミサイル設備を破壊することができる。ステルス戦闘機F-35は200~300海里の距離から撃することが可能で、米艦船は中国の領海に入ることなく攻撃を行うことができる。
これらの分析により、Military-Industrial Courier誌は、米軍空母一隻を撃沈させるのに中国軍の30~40%の力が失われると推計した。
ロイター通信は9月末、海軍力の増強は世界的兆候にあると伝えた。背景には、海洋進出を強める中国への警戒を要因のひとつに上げている。
米軍の2014年度国防予算案は、海軍予算を陸軍や空軍より多く取り、国防費全体の約30%を占めた。また米海軍は艦船を大西洋から太平洋に移動させつつある。これは、毎年2ケタ増進を続ける中国軍の国防費を懸念しているものと見られている。
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