変電所建設をめぐり 住民と警察が衝突=浙江省

2012/11/22
更新: 2012/11/22

浙江省温州市で変電所建設に反対する千人以上の住民が警察と衝突。住民に横転された警察車両(ネット写真)

【大紀元日本11月22日】浙江省温州市で20日、22万ボルトの高圧変電施設の建設をめぐり、千人以上の村民が約500人の警察と衝突した。婦人や子どもを含め数十人の村民と複数の警察が負傷したという。

衝突が起きたのは同市の倉南県龍港鎮。大紀元の取材によると、村民らは、高圧電気による電磁波の人体への影響に不安を抱いているが、地元政府は「大丈夫だ」の一点張り。また、一部の村民の立ち退きにともなう補償問題についても説明がないという。

不満を持った村民ら約千人が20日、工事を止めようとして、工事現場で数百人の警察と衝突した。警察は催涙弾で村民を追い払うが、村民らは農具や棍棒などで応戦。混戦が午後まで続き、さらに百人強の機動隊が加わった。

現場には県政法委書記や鎮長、鎮書記などの幹部も駆け付けたが、不満が高まった村民らに殴られたという。

変電施設の工事は現在中止している。

(記者・唐銘、翻訳編集・余靜)