【大紀元日本9月24日】安徽省亳州市ではこのほど、化学物質で着色、増量した「ニセ漢方薬」を製造する企業が一斉摘発された。そのうち、8社は製造中止を命じられ、12社は立件されている。これらの偽漢方薬材の一部はすでに市場へ流通しているという。
安徽省亳州市は「中華薬都」と呼ばれ、中国最大の漢方薬の原料の集散地である。20日付の国内誌・南方週末によると、今回摘発されたのは今年6月に上海で偽漢方薬を取り締まる際に浮上した亳州市の製薬メーカー。押収されたニセ漢方薬にガマ油、ベニバナ、石斛(セッコク)、黄連、五味子(ゴミシ)などが含まれている。
今回摘発された企業の多くが着色にオーラミンを使用している。同物質は強い毒性があるため、食品に対して使用禁止となっている。また、重量増しには、塩化アルミニウムや塩化マグネシウムなどが使われている。
「ニセ漢方薬」の流通は中国漢方薬市場で近年、問題視されてきた。専門家は、自然災害の多発で漢方薬材の確保が困難になったからだと指摘している。
さらに、大企業で適用されている品質管理規範は、中小メーカーでは実施されていないことも指摘されている。より大きな利益を生み出すために、中小メーカーの間でこれらの違法手段が横行している。
(翻訳編集・余靜)