【大紀元日本7月6日】WHO(世界保健機関)4日の発表によると、FAO(国際連合食糧農業機関)とWHOにより設置された政府間組織のコーデックス委員会(COC)が牛乳のメラミン含有量についての新基準を設定したことを公表した。
新基準では液体状の牛乳中のメラミン含有量は0.15mg/kgを超えてはならないとしている。
2年前、同委員会は乳児用調製粉乳中のメラミン最大含有量を1mg/kg、そのほかの食品および飼料については2.5mg/kgと設定していた。
プラスチックの原料となるメラミンは本来、食品に添加されることはないが、牛乳のたんぱく質含有量を高めることができることから、食品メーカーに乱用され問題となった。
07年、メラミン混入の中国製ペットーフードが米国等に輸出され、犬や猫の死亡事件が相次ぎ起きた。翌08年には中国各地で、メラミン混入粉ミルクにより乳児数十万人が腎不全を発症、乳児4人の死亡が確認されている。
(翻訳編集・坂本)