【大紀元日本7月3日】香港返還15年記念日である7月1日、新香港行政トップ梁振英長官の就任式が開かれた。祝典に出席する胡錦濤国家主席が香港入りした6月29日から、市民の抗議活動がよりいっそう活発化した。主催者によると、7月1日の参加者は40万人に達したという。
7日1日午前、新長官の就任式典が行われた。胡錦濤国家主席の祝辞演説の最中に、参加者の一人が「六・四天安門事件の名誉を回復せよ」「一党独裁を止めれ」などのスローガンを叫んだ。この人は直ちに強制退場された。一部メディア報道によれば、香港公民党の党員であるという。
午後3時頃から抗議デモがはじまり、参加者たちはヴィクトリア・パークから出発、行政区政府の本部まで約2時間半行進した。参加者があまりにも多いため、最後のグループは午後5時半出発、午後8時頃到着した。
デモのテーマは「民主主義の復活と官商政の癒着反対」。香港の人権を脅かすとされる「香港基本法23条」、「民主活動家への迫害強化反対」、「六・四天安門事件の名誉回復」、「梁振英新長官の不正行為を明かす」なども取り上げられた。中国本土からの参加者もいたという。
1日のデモ主催者「香港民間人権陣線」の公表では、参加者は40万人以上。香港警察当局の発表は5.5万人。
警察当局も厳重な警備体制を敷いた。公式発表では、胡錦濤国家主席の滞在中に、6千人以上の警察官が投入された。主席の行く先々に、警察隊と抗議者がもみ合い、抗議者とメディア関係者に大量のコショウ液が噴射される場面もあった。
一方、胡錦濤国家主席は式典の直後、本土に帰り、午後の抗議デモに出くわすことはなかった。