韓国のテレビで過去を語る北朝鮮喜び組元メンバー(スクリーンショット)
【大紀元日本6月23日】北朝鮮の故金正日総書記に奉仕する「喜び組」の元メンバーはこのほど、韓国のバラエティ番組に出演、北朝鮮での生活実態を語った。香港紙・蘋果日報はロイター通信の情報として伝えた。
30歳の韓瑞姫さんは2002年に「喜び組」入りしたという。彼女は数人の脱北女性と先日、韓国の番組「いま、会いに行こう」に出演し、北朝鮮での生活を明かした。
韓瑞姫さんは、金正日総書記の前での歌と踊りは些細な失敗も許されないため、非常に慎重な性格になってしまったと話した。初めて韓国のテレビ番組に出演するとき、家族が報復されるのを恐れて本音をあまり語れなかったという。
「いまでも、お笑いとかトーク番組に出るとき、リラックスして振舞うことができない。多分、北朝鮮の堅苦しい環境からまだ抜け出していないため」と彼女は話した。
さらに、北朝鮮女性の結婚相手として料理人と美容師は収入が比較的高いから、人気だという。また驚いたことに、経済事情が厳しいにもかかわらず、目の二重手術を受ける北朝鮮の女性は多いと語った。
しかし、北朝鮮に残された家族の話題になると、彼女たち全員が泣き崩れた。中に父親がいまだに投獄されている出演者は「面会のとき、父はいつも微笑んでいる。あの笑顔、今も忘れられない」と家族への思いを口にした
涙ながらこの番組を観たというある韓国女性は、夫と離婚する気持ちを思い留めたとの感動的な逸話も伝えられている。
1987年の大韓航空機爆破事件の主犯格、北朝鮮工作員の金賢姫元死刑囚もかつて韓国のテレビ番組でスパイ人生を明かすとき、当時の自分は金正日総書記のため命を捧げても惜しまず、完全に感情を失った操り人形だったと話した。韓国に住み始めてから、金正日政権の宣伝は全部捏造であることを初めて気づいたという。
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