【大紀元日本12月6日】中国四川省で手厚く養育されたジャイアント・パンダ2頭は現地時間4日、英スコットランドに到着した。英国当局は、この10年レンタル契約のパンダが、中国との関係を強化させると発表している。
テェンテェン(甜甜)、ヤングヮン(陽光)とそれぞれ名づけられた8歳の2頭のパンダは4日、獣医らと共に特別専用機に乗って成都空港から英スコットランドへ出発した。十数時間後、エジンバラ空港でスコットランドと中国国旗を振る450人もの人々に迎えられ、のちにエジンバラ動物園に輸送された。
このフライトに付き添った乗員は4人で、客室乗務員2人、獣医1人と運搬関係者1人。神経質なパンダのために、輸送には特別専用機が採用された。この度のパンダ輸送を担当した国際航空貨物輸送企業・フェデックス(FedEx)社員によると「パンダが、あたかもファーストクラスの乗客であるかのように彼らは気を使っていた」という。
スコットランド副首相、ニコラ・スタージョン氏は「パンダは両国の文化、外交、商業において繋がりを強化させる素晴らしい機会になりうる」とコメントしている。
エジンバラ動物園によると年間のレンタル費用は100万ドル(約7800万円)で、そのほとんどが保護・飼育費用と遺伝子研究だという。動物園はさらに飼料である笹をオランダから輸入しなければならず、その額は年間7万ポンド(約850万円)に上る。
新しい環境に慣れるために、2頭のパンダは少なくとも1週間は一般公開されない。10年間の契約が終われば、2頭は再び中国へ戻される。
(翻訳編集・佐渡 道世)