【大紀元日本9月1日】8月中旬、中国北西部の青海省デリンハ市周辺で確認された謎の巨大ミステリーサークルは、国営新華社通信をはじめ新聞、雑誌、ネット上で伝えられ、大変な話題となった。しかしこの正体は、ドイツの自動車メーカー・BMWが作成した巨大広告であることが分かった。
このミステリーサークルの発見と騒動は17日、マイクロブログ微博のユーザー『カメラマン』が「青海省西寧市から車で3時間のところに、巨大な地上絵がある!」と発信し、実際に現場の映像を微博に上げたことから始まった。
BMWは23日、このユーザーの動画を使用しながら、謎の地上絵が広告であることを明かした。BMWはこの中国メディアさえ騙した「ミステリーサークル作成」という大胆な広告について、このたび発表される新車のコンセプトは「ユニークフォーワン(UN1QUE For One)」であり、その頭文字のUFOが、「ミステリーサークルの発見」という広告イメージにぴったりだ、と説明している。
ポータルサイト新浪は25日、この謎が明かされたことについて大きく報道した。この時点ですでにミステリーサークルの話題は微博で30万回言及されており、他のネット掲示板やメディアでも大きく取り上げられたことから、このBMWの広告は影響力が大きかったと言える。
何人かのネットユーザーは人工物だったと発表されても「信じられない」とそのニュースの真偽を疑っているようだ。またあるユーザーは「騙された」と憤慨した。最初にミステリーサークルの映像を流したユーザー『カメラマン』に対して、彼がBMWの関係者かどうかも発表されていないにも係わらず、「恥知らずな不正行為者だ」とあるユーザーは罵った。
完成度の高いこの人工ミステリーサークルには、国営新華社通信も騙された。22日付けの記事には、全長2キロはある巨大地上絵の写真を掲載、現場を調査し、「人工的な、あるいは機械で作業したような痕跡はまったくなく、中国初の出来事だ」と報道していた。26日には、この謎がBMWの広告であることを伝えた。
動画サイトYouKuのBMW中国公式ページには、巨大な人工ミステリーサークルを使った新車の映像広告が掲載されている。
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