【大紀元日本8月10日】浙江省永康市では最近、小学校校長らが学校給食に10%~20%もの料金を不正に上乗せし、生徒の家族から騙し取っていたことが発覚、元教育局長と市内の小学校校長、食材配給会社の幹部ら15人が逮捕された。校長らは学校側に、近親者の企業から給食用食材を提供させるよう斡旋、上乗せした料金の総額400万元(約6000万円)を受け取っていたという。
浙江地方紙「銭江晩報」によると、今回逮捕された同市内にある永康解放小学校校長の妹の夫・林震容疑者は2007年9月に食材卸会社「英格野菜配送公司」を設立、同小学校の食堂に野菜を提供し始めた。校長の斡旋により、2010年までに、市内にある12の学校と食材提供の契約を結んでいた。市内の、学校給食用食材の卸業という分野において、林容疑者の会社の市場シェアは4分の1に上っていた。林容疑者は各小学校校長に1~2割のリベート料を渡しており、校長らは合計400万元以上の賄賂を受け取っていた。
現在、同市の元教育局長と12の小学校校長、食材卸の幹部のあわせて15人が汚職罪で逮捕され、すでに11人の刑罰が確定している。
小学校が舞台となった、教育者の絡んだ今回の汚職腐敗事件は、ネットでたちまち話題となった。「教育者が生徒の給食からお金をとり、生徒の健康を損なうなんて、こんな教育者は人間と言えるか」と上海在住のネットユーザーはマイクロブログ「微博(ウェイボ)」に書き込んだ。また別のユーザーは、「道徳心はどこに行った? こんな教師、こんな教育環境、私たちの未来はどこにある。中国人の良心は一体どこにいったのだろう?」と嘆いた。
(翻訳編集・王知理)
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