【大紀元日本6月23日】1911年の辛亥革命から1921年の中国共産党建党までの10年間を描き、アンディ・ラウやチョウ・ユンファなど、108人にも上る人気俳優が勢ぞろいする中国当局のプロパガンダ映画『建党偉業』は、香港での上映が義務付けられているが、上映を管理する政府機関・香港影視署に児童鑑賞禁止のIIA級と認定され、議論をよんでいる。
同署はその認定の理由について、『建党偉業』には暗殺や、血まみれの銃撃シーン、兵士が戦場で撃たれる暴力的な場面があるほか、「簡単に入手できる武器を使って真似しやすい危険な行為」があり、表現の仕方がストレート過ぎるため、児童の鑑賞に適さないなどと説明した。
香港紙アップル・デイリーの評論は、これらの暗殺、銃撃、暴力の場面はまさに一党独裁の中国共産党政権の「輝かしい歴史」であるのに、なぜ、香港では禁止されるのか、と皮肉った。
一方の大陸では、「国情の教育」として、国営企業や、政府機関、学校では同映画の入場券の購入が義務づけられており、幼稚園児までも園の行事として観賞しているという。
(翻訳編集・叶子)
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