【大紀元日本1月27日】18日から訪米していた胡錦濤中国国家主席は20日から21日まで、シカゴ市を訪問した。歓迎ムードを演出したい同市中国総領事館は、各種の抗議活動が胡主席の目に触れないよう、今や慣例になりつつある中国人留学生らによる「歓迎チーム」を編成した。市内および周辺の大学から1000人以上が動員され、一人当たり50ドル(約4000円)の「バイト代」のほか、ホテル宿泊券と現地までの送迎バスが手配された。
その日のシカゴ市の気温はマイナス20度。数十台のバスに乗ってやってきた歓迎チームは朝から指定の場所に集り、旗を広げ、主席の到来を待った。氷点下で待つこと十数時間。結局、胡主席は姿を見せなかった。
見事に中国領事館に振り回された歓迎チーム。3時間かけてはるばる遠方から駆けつけた学生もいると思うと少し気の毒だ。うっ憤を晴らすかのように歓迎の旗をゴミ箱へポイッ。無用になった横断幕は無残な姿に。仕掛けられた「熱烈」な歓迎ムードは、あっという間に冷え切ってしまった。