【大紀元日本12月17日】上海社会科学院青少年研究所は、中国の高校生の消費意識及び消費行動を把握するために行った調査結果を13日に発表した。中国の高校生の毎月の小遣いは、中国都市部住民の平均月収の17.5%にも上り、日・米・韓の2~3.7%より遥かに高いことが分かった。
また、子どもに与える小遣いの金額、頻度などから、一人っ子政策の下で中国人の親たちが子どもを溺愛している実態がうかがえる。
調査は今年の10月に、北京、上海、寧夏、遼寧、陜西、湖南の6つの省の大都市にある10カ所の高校で、計1537人の生徒を対象に行われ、日・米・韓3カ国の高校生と比較した。
調査によると、定期的に子どもに小遣いを与える親は、中国59.4%、日本56.2%、米国21.4%、韓国44.4%だという。また、中国の親は子どもの勉強に対して金銭で奨励することが多く、家事手伝いやアルバイトを通して小遣いを与える比率は2%にも満たないという。
消費金額について、特に上海の高校生は月平均299元(約3588円)使っており、6つの省のトップとなっている。一方、北京の高校生は与えられる小遣いが303元(約3636円)でトップ。これらの多額な小遣いを与えられた高校生の中で、86.5%が金銭は事を円滑に運ばせる働きがあると考えており、38.7%が金銭は権利を獲得することができると考えているようだ。
調査では、中国の高校生の小遣いの用途について、男子はゲームセンター、ネットカフェ、外食に多く使うのに対し、女子は洋服やアクセサリー、小説や雑誌、お菓子などに多く使うという。しかし、実際に使う衣類及びその他の消耗品等については80%が親の負担だという。
また、上海の今の高校生のブランド意識は他の地区より高いのに対して、北京の高校生はブランドより個性を重視するとの調査結果が出ている。90年代生まれの高校生の意識、実態、ライフスタイルが徐々に変化していることがうかがえる。
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