【大紀元日本12月3日】中国国内よりも価格が安いバーゲン品を大量購入するため、香港を訪れる大陸の観光客が年々増え続けている。香港の恒例の年末セール幕開けと同時に、内陸部の重慶市から毎日、千人以上の市民が香港に押し寄せている。地元紙「重慶晩報」が報じた。
大陸から香港に入る場合、手続きや費用の関係から、隣接する深セン市まで飛行機で行き、そこからバスで香港に入る人が多い。航空会社によれば、重慶市から深セン市行きのフライトは毎日計14便、クリスマス前にはさらに増便する予定。バーゲン品狙いの中国人に人気なのは格安の早朝と夜の便で、最も安い交通費は往復全て込みで800元(約1万円)以内で納まるという。
香港の年末セールは今月1日に幕開けとなり、来年1月2日まで続く。バーゲン品狙いに香港を訪れる大陸の観光客は今後もしばらく増え続ける見込みで、中には、ホテル代を節約するためか、当日にとんぼ返りする人も多くいるという。
なお、バーゲン品狙いの大陸観光客に人気の香港商品は主に以下の種類である。(香港での販売価格はすべて香港ドルから人民元に換算した価格)
<化粧品> 通常価格でも、大陸より2割以上安い。年末セールでは4割安くなる。
<デジタルカメラ> 大陸未発売のキャノンの最新機種は、香港の販売価格は約1700元。一方、大陸では、同機種より古い同シリーズの商品の販売価格は約2500元。
<高級腕時計> 香港では、カルティエの腕時計の中でも人気のピンク色、その2割セールの販売価格は1.8万元、大陸では、同型番のブルーの腕時計の販売価格は約3万元、しかもセールを一切行わない。
<ブランド品バック> グッチのバッグは、香港の販売価格は約2100元、上海での販売価格はその2倍の4200元、セール時の価格は約3000元。
<ブランド品の服> アルマーニのコート、大陸は2.8万元、香港は1.5万元。
また、人気商品はブランド品にとどまらず、赤ちゃん用のオムツまでランクインしている。
重慶市市民の柯さんはバーゲン狙いの観光客の一人である。ここ4年間、毎年香港を訪れている彼女は、愛用するエスティローダーの化粧品を香港で調達して、年間2000元を節約できているという。
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