米軍の中国人元職員、機密所持で逮捕=米ミネソタ

2010/08/29
更新: 2010/08/29

【大紀元日本8月29日】米国陸軍元職員の中国人が24日、米ミネソタ州のミネアポリス・セントポール国際空港で逮捕された。容疑者は中国国籍のLiangTian Yang(26歳、男)で、逮捕当時、内部資料である米国陸軍の戦地手帳を所持しており、東京経由中国行きの航空便に搭乗しようとしていた。

27日の米国司法省の発表によれば、容疑者はオクラホマの米国陸軍訓練・教育司令部の元分析官だった。今月16日、セキュリティ規定に違反したため、通行証が取り上げられた。24日、ミネアポリス・セントポール国際空港で飛行機に搭乗する際、2回目のセキュリティ検査で、所持品から米陸軍の戦地手帳などのデータ資料が発見された。

BBCが伝えたところ、FBIによると同容疑者には戦地手帳の保有やその情報を個人パソコンに保存することは許可されていない。容疑者が購入したのは中国行きの片道航空券であることから、米国に戻る意向がなかったようだ。

同容疑者は今、FBIに身柄拘束されており、政府財産窃盗の罪で起訴されている。有罪が確定次第、最高1年の禁固刑が科せられる。

8月27日、同容疑者はセントポール連邦裁判所で初出廷した。今後、オクラホマ西区裁判所にて詳しい事情聴取を受ける予定。容疑者が所属する陸軍の報道官は、今回のことについてのコメントを控えている。軍もこれ以上容疑者の情報を公開しない方針だ。

(翻訳編集・叶子)