【大紀元日本7月10日】国連安全保障理事会は9日午前(日本時間9日夜)、北朝鮮の潜水艦が韓国の「天安」(チョンアン)を撃沈した事件について、議長声明を採択した。同事件を「地域内外の平和と安全に脅威をもたらした」と非難する姿勢を示したものの、北朝鮮を名指しすることはなかった。
平壌が国連の直接的な非難からうまく抜けられたのは「外交上の勝利」であるとの見解を北朝鮮の国連特使が示していると、ロイター通信が報じた。
また、「北朝鮮に最も近い関係にある中国に妥協した結果」と、EUの最大ニュースチャンネルEURONEWSは報じている。
声明文の作成にあたっては、 国連安保理常任理事国5カ国全てが関与し、中国と韓国の合意を得るまでに1ヶ月かかった。中国政権は、北朝鮮に対する3度目の制裁に反対し、草稿で北朝鮮を直接非難することに反発した。
中国国営の新華社通信は同日、安保理の非難採択を報道しているが、「北朝鮮側は事件との無関係を示している」とも強調。国連中国代表の李保東大使の発言を引用して、「各国が冷静と抑制を保ち続け、『天安』沈没事件のページを早くめくってしまい、6カ国協議に戻るよう祈っている」としている。
(日本語大紀元ウェブ編集報道チーム)
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