新型インフル対策に伝統生命科学の知恵と方法=台湾名医胡乃文氏来日講演

2010/01/03
更新: 2010/01/03

新型のウィルス対策はあなたが準備していますか?世界保健機構WHO(WHO世界保健機構)は、新型インフルエンザの世界的大流行は時間の問題であり、1918年に5000万人が死亡したスペイン風邪の感染経路に類似していると発表した。現在、各国はワクチンの製造や確保などその対策に追われている。

台北市で、漢方薬局「上海同徳堂国薬号」を開業している漢方医の胡乃文氏は、古代の処方箋から、処方を選りすぐり、上質な生薬をふんだんに使い、新型インフルエンザ対策用の「香り袋」を考案した。

新年早々、胡氏が来日、ウイルス対策における漢方の知恵と方法について特別講演(1月9日)を行う運びとなった。

氏は元々西洋医であったが、実践において、西洋医学の手法に限界を感じるようになった。神経薬理学の研究を行っていた際、神経と針灸との関連性に注目、漢方の研究を始めた。その後、独学により漢方医の免許を取得。しかし、漢方医として長年活動する中、現代の漢方は技術的な部分のみ伝承され、本来の姿が失われていることを実感した。

漢方は、人と自然を一体とした生命体として捉え、自然の植物(生薬)を巧みに利用して、邪気を排除し、各種の方法で解毒作用を促し、正気を補うことより、免疫力の向上を図っている。長い歴史によって培われた、感染症の予防に関する処方が伝えられており、西洋医学とは異なるアプローチによって、現代人の生活にも取り入れやすいインフルエンザの予防法を提案している。

中国古代から親しまれている漢方薬の香りは、外用薬の一種として、伝染病の予防にその役割を果たしてきた。香り袋とは、漢方薬を粉末にして錦袋に詰めたもので、感染症の予防に効果があるだけでなく、雑貨としても使う事が出来る。

原料に用いられる漢方薬は、病原体の繁殖を抑制する蒼朮(そうじゅつ)、麝香(じゃこう)、氷片(ひょうへん)、藿香(かっこう)、沈香(じんこう)、などで、これらの独特な香りによって、邪気を駆除し、免疫力の向上を図るものである。

植物の香りは、呼吸によって体内に入り、神経機能の調節、免疫力の活性、抗体生成の促進、病原体の繁殖抑制などの効果がみられ、抵抗力を高める事が出来るという。

草木の香りを利用して疾病を予防する方法は、古代エジプトやインドでも使用されていた。中世ヨーロッパにおけるコレラの流行時にも、乳香(ジュニバー)を燃やす、精油で作られたロウソクを灯すなどによって、これらの拡大を防ごうとしていた。また、1918年、スペイン風邪が大流行した際も、ユーカリ油の匂いを利用して、邪気(ウィルス)の駆除を試みたという。

胡乃文氏の香り袋は、さわやかな香りが長く持続する。室内に置くだけでなく、バッグの中に入れるなど、ちょっとしたアクセサリーとしても、楽しむ事が出来ます。

講演の日程は次:

日時: 2010年 1 月9日(土) 18:30開演 (18:00開場)

会 場:四谷区民ホール(新宿御苑) 9階

アクセス:(地下鉄)丸ノ内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分

参加費:4,000円(全席自由)限定450名 当日受付でお支払い下さい

※65歳以上参加費無料・学生割引2,000円 (当日年齢のわかる身分証明書を受付にご提示下さい)

申込方法: Email sage_unr@yahoo.co.jp FAX 03-3695-2187

上記いずれかの方法で、「ご氏名」、「郵便番号」、「ご住所」、「Emailアドレス」、「お電話番号」、FAXの方は「FAX番号」、「参加人数」をご記入の上、お申し込み下さい。

問合せ先:SAGE GROUP 事務局 TEL03-3695-2179