<新型インフル>広東省でも大流行 深セン市では児童が脳炎に

2009/12/01
更新: 2009/12/01

【大紀元日本12月1日】広東省では新型インフルエンザの大流行が始まっている。深セン市衛生・人口委員会の通報によると、24日、深セン市の11か所の病院で、発熱により診察を希望する児童が1日合計1万7千844人。その9割は新型インフルエンザの感染者だった。同時に重症の児童が深刻な脳炎を引き起こし、既に2人が死亡したという。

同省衛生庁の黄副庁長は、省内の各学校での新型インフル感染状況が深刻化しており、全省の重症病例中、学生が占める割合は65パーセント。また、死亡者も7例のうち3例が学生と伝えている。

深セン児童病院によると、発熱した児童の90パーセントは新型インフルエンザ。多数のインフルエンザ患者に対応する病院への負担はかなりのもので、特効薬であるタミフルの供給にも不足が現れており、深セン市衛生部門による統一した割り当てが必要とされている。

先週の広東省新型インフルエンザの診察は、外来診察の3・89%を占め、インフルエンザ陽性サンプル中、新型インフルエンザの占める割合は92%であったという。

同省佛山市衛生局が25日に発表した最新情報によると、無作為に抽出検査したインフルエンザ患者は、100パーセント新型インフルエンザであった。同市の病院を一例に挙げると、ここ1週間で、1日に1千200人以上の急診があり、毎日1千500人以上が点滴を受けている。

新型インフルエンザ感染児童が脳炎に

広州日報29日の報道によると、深セン市立児童病院に入院する新型インフルエンザの重症患者18人のうち、8人が脳炎を起こしており、2人はすでに脳死と診断された。

深セン市の新型インフルエンザ臨床専門家グループのリーダー・周伯平氏によると、新型インフルエンザで重症となった児童に脳炎が現れやすいのは、深セン地区だけの特徴であり、専門家による治療グループが現在調査している。

(翻訳編集・坂本)