関西在住法輪功学習者、韓国政府の難民申請者強制送還に抗議

2009/09/01
更新: 2009/09/01

【大紀元日本9月1日】関西在住の法輪功学習者は8月28日、大阪と神戸の韓国領事館を訪れて領事と面会し、陳情書を提出した。最近韓国政府が中国国籍の法輪功学習者を強制送還していることに抗議し、人道主義の立場から法輪功学習者を保護するよう呼びかけた。領事らは面会後、韓国政府に陳情の内容を伝えると約束した。

7月、韓国政府は2回にわたり3人の中国人法輪功学習者を中国に強制送還した。さらにいま、韓国の収監施設・華城保護所に勾留されている2人の中国人法輪功学習者も強制送還の対象にされているという。彼らは韓国政府に難民認定を申請したが許可されなかった。

8月28日、関西在住の法輪功学習者十数人が大阪と神戸の韓国領事館を訪れ、領事らとそれぞれ1時間あまりにわたり面談した。その席で、学習者らは法輪功の概況を説明、中共当局に集団弾圧されているため国内の刑務所で数十万人が監禁されて、残酷な拷問を受けている現状、そして、臓器狩りの対象になっていることを伝えた。あわせて、強制送還は法輪功学習者に命の危険をもたらすことになり、国連の難民協定にも違反しており、民主国家の韓国にとっても不名誉なことだと指摘し、韓国政府に強制送還を止めるよう求めた。領事らは法輪功学習者の心情に理解を示し、本国に報告すると約束した。

大阪の韓国領事館前で抗議する一行(大紀元)

陳情に参加した神戸在住の朝鮮族の法輪功学習者・蔡さんによると、自分の母親は韓国で難民を申請していたが不許可となった、それにより強制送還のリストに編入されている恐れがあるという。韓国政府に、中共当局の圧力に屈さず、難民申請する法輪功学習者に人道的な援助をするようお願いしたいと語った。

また、法輪功学習者の劉さんは、「私は1カ月前に中国から日本に来たばかりで、中国で迫害を受けたこともあり、中国での残酷な迫害の現状を知っている。韓国政府に正確な選択をして頂きたい」と語った。

法輪功は中国伝統の気功修煉法であり、「真・善・忍」に基づいてより良い人になることを教えている。無料で公開しており、その著しい心身健康の効果により、中国国内で瞬く間に広がりをみせ、弾圧前の中国政府の内部調査では、国内では約1億人の愛好者がいた。その中には体制内の幹部と共産党員も多く含まれていた。10年前の1999年、中共当局は法輪功を「非合法組織」とし、弾圧を始めた。数十万人の法輪功学習者が、修煉を放棄しないために、強制労働収容所に監禁され、氏名が確認されているだけでも3千人以上が拷問により亡くなっているという。一部の法輪功学習者はやむをえず海外に逃亡した。現在では、米国、カナダ、英国、豪州、スウェーデン、ノルウェー、ニュージーランド、日本などの国は難民申請する法輪功学習者に人道的な援助をしているという。

(記者・洪一夫、翻訳編集・叶子)