【大紀元日本4月27日】米上院で4月23日、上院議員数人が中国当局に対し、直ちに人権弁護士・高智晟氏を釈放するよう呼びかけることを提起した。
高智晟氏を応援する議員が発言した時、傍聴席には高智晟氏の妻・耿和氏の姿があった。耿和氏は二人の子供を連れて、1月9日に中国から脱出し、タイに避難した。その後、紆余曲折を経て、米国にたどり着いた。
「米議会中国問題執行委員会」(Congressional-Executive Commission on China)の委員長を務めるバイロン・ドーガン上院議員は、高智晟氏は中国では傑出した人権弁護士であることを示した。2007年に中国共産党の許可なしで米国国会に公開状を出したため、共産党に拉致され、58日間も拘禁された上、虐待を受けた。80日前に、10人の公安が再び高弁護士を襲って、同氏を連行したが、いまだに行方不明である。
高智晟氏は昨年度のノーベル平和賞にノミネートされた。
高智晟弁護士は常に中国で迫害を受けている人の味方をしている。弾圧されたキリスト教徒や搾取されている鉱山労働者などの弁護に尽力した。行政官僚の職権濫用が横行する中国社会で、法律の神聖さを保ち、法律で腐敗に対抗し、財産を奪われた民衆のために戦ってきた。公安司法の暴行を摘発し、宗教自由を守ろうと努力したとバイロンドーガン氏が紹介した。
ユタ州出身の共和党上院議員オリンハッチ氏も高智晟弁護士を応援している。彼は中国政府が慎重に高弁護士のことを処理するべきと発言し、一日も早く釈放することを望んでいた。
コネチカット州出身の民主党上院議員クリストファードッド氏は、高弁護士の妻・耿和氏が中国から脱出し、米議会で夫を救うために努力している勇気を高く評価した。中国当局に対し、無条件に高弁護士を釈放し家族が一つになれるよう呼びかけた。
ラジオ自由アジア(RFA)によると、バイロン・ドーガン上院議員が4月23日に耿和氏と面会し、高智晟氏の現状に関心を持つよう国際社会に呼びかけた。
ドーガン上院議員は議会を訪れた耿氏と人権団体「米国対中国援助協会」の責任者・傅希秋牧師と面会した。耿氏は米議会への公開状をドーガン上院に議員に託した。公開状は、中国で当局の迫害を受けている弁護士・高智晟氏を救援することを米政府に呼びかけたもの。高智晟氏は長期に渡って、当局によって拘禁された上、虐待を受けている。今再び中国当局によって拉致され、行方不明の状態となっている。耿氏は自由アジアラジオ放送の取材を受けた際、「今 私達家族が経験していることは典型的な人権侵害であり、家族は高弁護士の居場所や健康情況を知りたい。米議会の力を借りて、高弁護士が受けている迫害を多くの人に伝え、多くの人の関心を呼び起こしたい。米国は民主、人権を重んじる国である、米国は先頭に立って行動をしていただきたい」と述べた。
耿和氏は公開状の中で2003年以来、高弁護士がプロの弁護士としての人権活動の詳細を書いた。高弁護士は中国憲法と法律が許される範囲で当局の腐敗と暴政を暴き、対抗した。これによって、中国政府の恨みを買い、人道に背く迫害を受けた。彼女は中国政府に夫の行方を公開するように要請した。
米国人権団体「米国対中国援助協会」の責任者・傅希秋牧師は、ドーガン上院議員と面会した際、米議会に7万5千人の署名を提出し、中国政府に高弁護士の行方の現状を公開し、釈放することを要請した。牧師は「2月4日、高弁護士が中国警察により拉致された後、私達はfreegao.comというウェブサイトを設立し、高弁護士の運命に関心を持つ人々および彼を応援する人々の署名を集めている。高弁護士が行方不明なって80日経った今日まで、5万7千人の署名が集まった。私達および高弁護士を応援する人々の目的は、高弁護士への違法な拉致行為を許せない行為であると中国政府に抗議すること、同時に国際社会の高弁護士の運命に関心を持つすべての人々が力を合わせていることを表明したいことだ」と述べた。
中国政府は利益のために暴力的な手段で民衆の家を奪う強制立ち退き、思想信条を統制するために、法輪功や真のキリスト教徒に残虐な迫害を行った。高弁護士は長期に渡り、中国共産党の被害を受けたこれらの人々のために戦い、一党独裁の中国で中国共産党政府を批判した。このような正義の戦いは中国共産党の恨みを招き、2003年以来、中国当局は高弁護士および家族に対して拘禁や脅迫を繰り返した。2006年12月に中国政府は「国家政権転覆扇動罪」で高弁護士に三年の有期懲役、執行猶予五年の判決を言い渡した。高弁護士は拘禁されている間に警察側の拷問や虐待を受けていた。
今年2月4日、高弁護士は再び警察により監禁された。目撃者の証言によると、10人を超える国家安全局の警察は高弁護士を実家から強制連行した。その後、行方がわからなくなっている。高弁護士の妻である耿和氏は子供を連れて、今年1月に中国から脱出し、米国にたどり着いた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。