IOC:中国当局へ、政治とスポーツを分けるよう要求

2008/06/28
更新: 2008/06/28

【大紀元日本6月28日】チベット自治区で21日に行われた聖火リレーの閉幕式で、地区トップの共産党幹部が、ダライ・ラマを批判するコメントをしたことについて、国際オリンピック委員会(IOC)は、誠に遺憾だと発表し、政治スポーツを分けるべきだと書簡で北京オリンピック委員会に要請した。

英BBCの報道によると、チベット自治区党委書記・張慶黎氏が、チベット・ラサで行われた聖火リレーの閉幕式で、「我々は必ずダライ・ラマ集団の企みを打ち破る。われわれは、チベット地区を安定させる力がある」「チベットの空には、永遠に共産党の赤旗がはためく」などという強気な発言を繰り返した。

IOCは、張慶黎氏の政治的なコメントは誠に遺憾であると発表し、政治とスポーツを分け、2度と同じことが起らないようにとする書簡を北京に送ったことを明らかにした。

それに対し、中国外交部(外務省に当たる)スポークスマン・劉建超氏は記者会見で、IOCが出した手紙の内容は理解できないと述べ、張氏の発言はあくまでも五輪の安定および調和の環境を作るためであったと強調した。

(翻訳/編集・余靜)

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