【大紀元日本11月15日】国内外の中国知識人によって構成された民間シンクタンク「中国和解智庫」(中国和解シンクタンク)はこのほど、香港民主の先行実施を支持するよう、北京中央政府に呼びかけている。
VOAによると、この民間シンクタンクは先週末にプレスリリースを発表し、「中国政府はできるだけ早く香港民主の実施を支持すべきである」と主張しているという。
このシンクタンクの紹介によると、このシンクタンクは十数名の中国とオーストラリアの学者によって発起され、臨時の召集人は中国ジャーナリスト・王光沢氏、オーストラリアの学者・丘岳首博士であり、中山大学教授・艾小明氏も発起人の一人である。
プレスリリースでは、香港には多くの中産階級や発達した商業経済、優れた教育と医療、安定した管理治安の秩序、高い素質の公務員チームがあり、民主社会を形成する必需条件がすでに備わったとし、「特区長官と立法会の普通選挙を2012年以後まで遅らせることはいかなる理由があってもただの言い訳になる」と明言した。
また、香港立法会により2004年6月に提案した「中央政府との協力議案」が積極的かつ誠意のあるもので、中央政府はそれ相応に反応し、双方の協力関係、信頼関係を築いていくべきだと主張した。
プレスリリースではまた、中国共産党の第17回党大会は再度に「香港民主の実施を努力する」と承諾したと指摘し、新期の中央指導者に専門の機構を設けて、香港での民主先行実施の方法を研究協力し、早急な実施に踏み切るように促した。
「中国和解シンクタンク」の召集人の一人、中山大学の教授・艾暁明氏の話によると、香港はもともと民主社会であったが、いつの間にか、民主政治に制限が設けられた。
艾暁明氏は、「香港はもともと民主社会で、中国大陸より民主が遥かに進んでいた。香港のデモや、警官と民衆の関係からわかるように、実は香港は法治社会である。この民主の先行実施は、特区長官の選挙や、(人権侵害になる)23条立法への反対などのことである」と言った。
中国浙江省のフリーライター・温克堅氏も「中国和解シンクタンク」の発起人の一人
である。彼の話によると、今度の提案は主に香港の普通選挙を対象にするという。
温克堅氏は、「このシンクタンクは中国のいくつかの大きい問題について論議する。シンクタンクは、香港の普通選挙が中国本土の未来の民主と密接な関係があると判断したため、このプレスリリースを発表した」と語った。
プレスリリースでは最後に、台湾の民主は中国本土より早くスタートし、今まで全体的に状況は良好だとし、各党派は一定のルールに従って政権の座を争い、時に激しい口論になるが、話し合いにより協力する場面が多いと指摘した。「台湾人は私達と同じ人種で、同じ文化、同じ生活習慣を持っている、台湾の民主経験とこれからの香港での民主実施は私たち華人が大事にしなければならない」と強調した。
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