中国公安が韓国領事に暴力、脱北者を強制連行

2007/10/14
更新: 2007/10/14

【大紀元日本10月14日】韓国当局は、10月9日に北京の韓国人学校へ逃げ込み、政治庇護を求めた朝鮮人7人の避難協力をした際、駐北京韓国領事4人が中国公安の手荒い扱いを受けたと非難し、中国公館関係者を呼びつけ、抗議することを明らかにした。

韓国紙「朝鮮日報」によると、政治庇護を求めた7人の内、20歳台の男性2人および女性2人は9日午後3時過ぎ、北京市朝陽区にある北京韓国国際学校の放課後に学校の中に逃げ込んだという。暫くして、さらに3人の女性も逃げ込もうとしたが、中国公安に阻止され逃走したという。

韓国人学校に逃げ込みトイレに隠れた4人の朝鮮人は後、5階の屋上へ逃げたが、中国公安に発見され、午後4時過ぎに全員が拘束されたという。一方、同じ時間に現場に駆けつけた駐北京韓国大使館の領事4人は連行を阻止するために、公安を遮らせようとしたが失敗した。

報道によると、中国公安は「ここは中国の領土だ。韓国の領土ではない」と叫んだという。さらに、公安は韓国領事2人に対して、手荒く両手を後ろに曲げさせたという。

外交協定では、韓国人学校の主権は韓国政府にあることから、中国公安は無断に立ち入ることはできない。韓国領事は「中国公安は韓国領事を無視し、韓国国際学校に無断に立ち入り、朝鮮人を拘束したことに驚いた」と指摘した。

食料飢饉で苦しむ北朝鮮難民は近年中国へ密航し、中国にある外国公館に逃げ込み、政治庇護を求めるケースが増加しており、北京側は平壌からの圧力で、韓・中両国間協定および国際社会の圧力を無視し、脱北者に対して厳しい阻止措置を取っている。

(翻訳/編集・侍傑、余靜)