【大紀元日本9月3日】中国は依然、世界で死刑執行人数が最も多い国である。イタリアの人権団体の報告書によると、2006年に全世界で計5628人が処刑されたが、うち、中国は5千人を占めた。
BBCによれば、イタリアの死刑廃止を支持する人権団体「ハンズ・オフ・ケイン」(Hands Off Cain)が最近発表した報告書で、2006年世界で死刑執行された人数は、2004年と2005年の合計を上回ったと指摘している。
報告書によると、世界で死刑を廃止する国が徐々に増える中、死刑執行国は去年一年間の処刑人数が増加した。
報告書によると、2006年に世界27ヶ国が死刑を執行、そのうち、中国は依然、世界で死刑執行が最も多い国であり、少なくとも5000人を超えた。また、未確認のデータ情報によれば、中国当局は昨年8千人を処刑したという。さらに、中国当局の関係者や、学者の証言を引用し、1990年代は同国で毎年1・5万人が処刑されたという。
イランの死刑執行人数は中国に続いて、世界2番目であり、2006年には215人を処刑、2005年には113人だったという。
同団体の説明によると、本報告書での中国とイランの関連データは、非政府組織や、新聞報道などに基づいているという。
また、パキスタンの2006年の死刑執行人数も大幅に増加、82人が処刑され、2005年より40人も増えたと指摘された。
同団体は、イランとパキスタン両国は国連の児童権利公約に違反し、未成年者を処刑したと非難している。
報告書によると、米国は2006年、53人を処刑、前年より7人減少した。
(翻訳/編集・叶子)