【大紀元日本8月4日】中国黒龍江省で、227人が狂犬病ワクチンの偽造薬を接種していたことが調査で分かった。その内、四川省瀘県が29人、黒龍江省の牡丹江市では198人が接種し、殆どが2歳から14歳の児童だという。今回の偽造薬事件に係わる金額は100万人民元(約1540万円)を超えているという。
新華ネット8月1日の報道によると、今回の摘発は黒龍江省公安部門および薬品調査部門が協力して行ったもので、ハルピン市公安局偵察隊は偽造薬を取り扱う組織の2人の容疑者・賀氏および潘氏をすでに四川省からハルピン市へ連行したという。
少し前に摘発された偽造薬組織は、蒸留水や澱粉など安価な原料を使い、狂犬病ワクチン、ヒト血たんぱくなど67品目の偽造薬を製造しているという。
ハルピン市公安局偵察隊八大隊警察は、容疑者らによると、彼らは今年3月より四川省にて偽狂犬病ワクチンを販売し始めたという。
容疑者らはハルピン市の張氏という人物から、北京製ワクチン「福爾博(フアボー)」に見せかけた偽造薬の偽狂犬病ワクチンを50~70元(約770~1078円)で前後600箱を購入したという。容疑者らは購入した偽造ワクチンを100~130元(約1540~2000円)で別の者に転売し、その者はさらに偽造狂犬病ワクチンを四川省瀘県汰伏鎮白雲復興診療所やへき地の医師などに転売したという。
警察によると、白雲復興診療所では29人の患者が上述経路にて入手された偽造ワクチンを接種。その内の大部分が2歳から14歳の児童だという。
現在、当局衛生部門は偽造狂犬病ワクチンを接種された患者らに対して、細心の注意と観察をおこなっている。