【大紀元日本7月15日】中国で今なお弾圧されている法輪功の日本の学習者らは7月15日、東京・渋谷の宮下公園で集会を行い、今月20日に丸8年になる中国当局による迫害に抗議し、日本社会に迫害停止の支援と協力を求めた。集会では、迫害停止を求める日本法輪大法学会の声明が発表されたほか、香港返還10周年で、法輪功学習者が香港入管に不当に大量強制送還させられた事件について、実際に二度にわたり香港入境を拒否され、強制送還の際に軽傷を負った台湾女性学習者・廖淑慧さんが証言し、「返還10年を経て、香港は完全に自治を失っているのが実感できた。中国共産党(中共)独裁政権の暴挙による犠牲者は香港だけではない、台湾をはじめ全世界にもその危険性は及ぶ可能性がある」と指摘した。
7月としては観測史上最大の台風4号が近づいていたが、当日正午には、風雨も収まり、晴れ間さえかいま見えた。
最初に、この8年間の迫害の経緯が説明された後、来賓の初鹿明博都議があいさつで、中国製品の安全性が問題になっている中、北京五輪を前にして中国に人命を大切にする国になるよう働きかけている法輪功の活動に賛同と支援を示した。
あいさつで法輪功の活動に賛同と支援を示した初鹿都議(大紀元)
次に、迫害停止を呼びかける声明文が、日本法輪大法学会の鶴薗雅章代表から発表された。声明では、中国の法輪功学習者を狙った臓器狩りの告発を調査したデービッド・キルガー氏の言葉を引用し、大量の虐殺行為と平和の象徴として開催されるオリンピックが同時に開催されることを許してはならないとし、中国当局が企てた五輪開催による迫害の合法化の企みにだまされないよう、注意を喚起した。
迫害停止を求める声明文を発表する鶴薗代表(大紀元)
前衆議院議員・中津川博郷氏、東京都江戸川区議会議員・江副亮一氏、広島県東広島市議会議員・杉原邦男氏、前衆議院議員・牧野聖修氏からのメッセージが紹介された後、集会参加者らは、迫害で亡くなった犠牲者らに黙祷を捧げた。
また、7月1日の香港返還10周年で、抗議デモに参加しようとした法輪功学習者が大量に強制送還された事件について、23カ国29地域の法輪大法学会が曽蔭権・香港行政長官に寄せた抗議声明文が紹介された。
続いて、香港政府が発行した正式なビザを持っていたにもかかわらず、実際に二度にわたり香港入境を拒否され、強制送還された際、軽傷を負った台湾女性学習者・廖淑慧さんが、香港入国管理事務所の暴力的な強制送還について証言した。
香港強制送還事件について話す廖さん(中)(大紀元)
廖さんは、国際ラジオ局「希望の声」の記者として、香港返還10周年の報道番組の取材のために、6月27日に香港に入ろうとしたが、香港政府が発行した正式なビザがあるにもかかわらず入境を拒否されたため、抗議したところ、毛布のような拘束具です巻きにされ、担架にくくりつけられた状態で、台湾行きの飛行機に乗せられたという。その際に手や足に打撲を受ける軽傷を負ったとして、医師の診断書のコピーを示した。
廖さんは、6月29日に再度、香港入りを試みたが、今度は15時間以上も入管事務所の一室に拘束され、カメラなどの取材機材も押収された。
香港政府の暴挙を自ら体験した廖さんは、「中共は、香港返還の際、一国二制度を50年続けると約束したが、10年しか経ていない現在、もはやその制度は見せかけだけとなった。中共は暴力で成立している独裁政権であるから当然である」と指摘した。
さらに、今回の事件は突発的なものではなく、中国共産党が計画的に企んだものであるとし、その証拠として、香港入管事務所と台湾の航空会社が今年6月に会議を行い、香港当局は各航空会社に乗客名簿を提出することを要求したという。
廖さんが6月29日に台湾のある航空会社を取材したところ、6月26日から7月1日まで、1日2回、乗客名簿を香港当局に提出していることがわかった。実際、6月29日に香港当局に提出した乗客名簿の20人のうち、18人が法輪功学習者であるとして、「歓迎されない乗客」のため入境できないという知らせを航空会社が受けていることが判明した。香港当局は中共から提供された入境させない法輪功学習者のブラックリストに基づいて、このような判断をしたという。
また、廖さんは「迫害対象に対して、いかなる卑劣な手段も行使する中共に、日本政府も関心を示し、警戒すべきである」と述べ、今回の事件の背景には、胡錦涛政権に対立する曾慶紅・副主席の謀略があることを示した。
集会後は、宮下公園を起終点に渋谷から原宿まで、横断幕を掲げ、法輪功への迫害の停止を訴えた。
迫害で亡くなった法輪功学習者の遺影掲を掲げて迫害停止を呼びかけた(大紀元)
法輪功の動作を演じる学習者ら(大紀元)
パレード(大紀元)
(ビデオ1)
(ビデオ2)
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