【大紀元日本7月5日】中国東部の江蘇省沐陽県にある化学工場からの廃水が河川を汚染したため、水の供給が中断せざるを得なくなり、20万人が影響を受けているという。住民たちは井戸水で問題解決を図っているという。台湾紙・中広新聞が報じた。
情報筋によると、7月4日午前10時までに、江蘇省沐陽県城区ではすでに42時間の断水が続いていた。約20万人が影響を受けたという。同県環境保護部門はチームを組み、新沂河に沿って汚染源を追跡しているが、今のところ飲用水源の汚染は、川上にある化学工場からの廃水によるものだと推測している。
地元当局は、新沂河の上流にある化学工場からの汚染状況が把握していないため、的確な予防対策を講じることができないでいる。
地元の住民・李金萍さんは「7月2日午後3時から、水道水が黄色くなっていて、汚泥の臭いがした。それから暫らくして、断水になった」と語った。
著しい工業発展に伴い、中国大陸の環境汚染がもたらされた後遺症は続出している。少し前に、北京当局は、北京の水道水は生のままで飲用できるようになったと発表したが、果たして、どれくらいの市民が水道水の生水を飲んでいるのかは疑問視される。
中国国家環境保護総局は、大陸の七大河川の内、2・6割の流域、九大湖の内、7つの湖の水質汚染が人間の健康に危害を与えるほど深刻であることを認めている。
また、世界銀行の統計によると、中国大陸では毎年、40数万人が大気または水の汚染によって早死にしているという。中国当局は、2012年までに、中国全土にわたり、水道水が生のままで飲用できるようにすることを目標にしているという。
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