【大紀元日本7月5日】中国北西部の甘粛省蘭州市でこのほど、携帯電話の電池の爆発による死亡事故が発生した。先月中旬頃、アーク溶接作業員(22)が操業中に、ワイシャツの胸ポケットにあった携帯電話が突然に爆発した。その作業員の肋骨が折れ、心臓に刺さったため死亡した。情報によると、事故当日、地元メディアに事故の報告があったが、中国当局は「敏感突発事件」として報道管制を敷いており、二週間を経てやむを得ず事故の情報公開に踏み切ったという。
現地紙「蘭州晨報」7月4日付報道によると、甘粛省蘭州市塔県双城鎮の鉄工場で、作業員の蕭金鵬さんは6月19日正午、アーク溶接作業中に、胸ポケットにあった携帯電話が突然爆発し、蕭さんはその場に倒れ、大量に出血、病院に搬送されたが、死亡した。
病院で検査した結果、携帯電話の爆発威力が非常に強く、死者の肋骨が折れ、心臓に突き刺さったことが直接の死因であるという。警察の現場検証によると、「蕭さんは高温になる作業をしていたため、ポケットの携帯電話の電池は高い温度に反応し、爆発が起こった」という。
現地関係者の証言によると、爆発した携帯電話のメーカーはモトローラ社だが、爆発の原因である電池は、同メーカーの製造品ではない。公安当局は電池のメーカーを調査しているという。
モトローラ社上海事務所の関係者は取材に対し、この事故へのコメントを避けた。
ここ数年、中国国内では携帯電話の電池による爆発事故が数件発生している。7月2日、河北省衡水市饒陽県在住の于伍敬さんは100元(約1500円)で中古の携帯電話を購入したが、同夜自宅で充電した際、携帯電話が突然に爆発し、蚊帳や、布団に大きな焼き跡ができたほか、就寝中の于伍敬さんの右腕と手がやけどを負ったという。
また、先月27日、広州市では2件の携帯電話の爆発事故が発生した。男性の被害者の蔡俊星さんは胸が直撃され、乳首が飛んでしまい、周辺の皮膚が焼け焦げた。また、同日午前11時ごろ、越秀区麓景西路の裕達龍大厦の会社で、女性社員・鄭さんの机上で充電中の携帯電話が突然爆発した。電池の破片が鄭さんの鼻骨を直撃し、6針を縫うケガを負っ
正常使用で爆発した携帯電話(ネット公開写真)
同上のプログラマーが負った大腿部の傷(ネット公開写真)
2004年6月18日、広東省東莞で、プログラマーのスーツのズボンポケットに入れていた携帯電話が爆発、写真はその破片(ネット公開写真)
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