【大紀元日本6月18日】中国貴州省の遵義市習水県仙源鎮の萬金・炭鉱で、14日午後1時50分(現地時間)、石炭とガスの噴出事故が発生、地下で作業中の作業員9人が死亡、4人が負傷した。
中国当局のメディア「新華社」の報道によると、事故発生当時、26人の作業員が地下の採掘場で働いており、そのうち13人が脱出に成功したという。
萬金・炭鉱は、現地政府から操業許可や安全生産の認可証など、6種類の許可証を得ている現地の炭鉱。年間約6万トンの生産能力だという。
BBC中国語ネットの関連報道は、中国の炭鉱は世界で最も危険な産業であると指摘しながら、中国当局の公表データを引用し、去年1年間、全国で計2845件の炭鉱事故が発生、計4746人が死亡、平均で毎日13人が死亡すると伝えた。
また、報道の中では、独立する国際労働組合の統計も引用し、中国で毎年約2万人労働者が炭鉱事故で死亡すると報じた。
エネルギーや、原材料、交通、運輸などの市場需要が旺盛のため、石炭の価格が持続的に上昇し続けている。商機を逃さないとする炭鉱主の無理な増産計画が優先し、安全操業の徹底が不十分であるという。
全国各地で安全基準を満たしていない小規模の炭鉱での炭鉱事故が続発しているため、中国当局が今年年内に全国で計4千箇所の炭鉱の閉鎖を命じている。すでに2393カ所が閉鎖されたという。
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