【大紀元日本6月5日】中国武漢市近郊の漁場において、約94万平方メートルの魚養殖水域で、魚の大量死が発生した。6月1日から4日までに、約150トンの魚が死亡した。上流の工業汚染物質と生活汚水が流されているため、水中の酸素が不足し、魚が大量死したとみられる。
死んだ魚を網で引き上げる漁民(看中国ネット)
報道によると、6月1日から、武漢市近郊の蔡甸街南湖漁場青龍海湖にある94万平方メートルの養殖水域で、魚の突然大量死が確認され、6月4日までに、約150トンに達した。現場の湖では、小魚から20キロの大魚まで、死んだ魚が大量に浮いている。あたりは強い悪臭が充満。漁民たちは網で魚の死骸を引き上げている。
夏家俊さんなど4人の漁民がこの養殖場の運営を下請けしている。夏さんは、「近くの人工養殖場では、このような魚の大量死が発生していないため、天候との関連があまり考えられない」と分析、付近の永豊街にある譚洲・揚水ポンプ・ステーションの一つの排水口が、この養殖水域に設置されていると説明、「5月末に、現地では2日間大雨が降ったため、同揚水ポンプ・ステーションが5月31日に、シャッターを上げ、排水したため、その大量の汚水が直接に養殖場に流された」と明らかにした。
蔡甸区漁政船検港監督・管理センターの李国橋・隊長によると、周辺の規模の小さい企業、例え、プラスチック製造工場や、アスファルト工場、化学工場などは皆汚水をポンプ・ステーションの用水路に流しているため、水質問題が発生しているという。
蔡甸区環境保護局がサンプル検査の結果によれば、今回の魚の大量死は上流の工業汚染と生活汚染により、水中の酸素が不足したためであり、一部の汚染物質の含有量は基準の十数倍に達するという。
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