【大紀元日本2月7日】中国政府の高級幹部は、当面、中国の環境実態は極めて深刻であり平均して2日に1件の突発環境事故が発生しているという。BBCが伝えた。
中国政府は11回目の国家5年計画(「十一五」:2006-2010年)において、毎年エネルギーの消費を4%下げたり、排出汚染物を2%減少したりする計画を立てた。しかし、国家環境保護総局の潘岳副局長は、2006年に主な汚染物の排出量は下がっているどころかかえってある程度の上昇をしているという。
潘副局長は、フォーラム「生態の文明と持続可能な発展」で、現在中国では2日に1つの突発性の環境事故が発生すると述べた。しかも環境問題に対する住民の苦情は過去に比べると3割増加した。当面の中国の環境実態は深刻であり、経済発展による環境破壊が加速していると指摘。環境資源の問題はすでに「調和社会」の建設に対する重大な挑戦となっており、すでに専門家レベルを越えており、経済への影響や社会発展の制約となっているだけではなく、政治にも波紋を及ぼしている大問題であるとの見解を示している。
中国政府自身も、10回目の5年計画(「十五」)の中で打ち出された環境保護の指標に達成していないと認めた。
昨年11月、経済協力開発機構(OECD)は、中国は環境汚染問題への取り組みが十分でないと非難した。中国が環境保護へさらに投資し、地方行政府の環境破壊に対する責任を追及すべきと提案した。
統計によると、2005年に中国の環境保護への投資はGDP(国内総生産)の1.3%を占めるに過ぎないが、先進国の環境保護への投資はGDPの2%を上回っている。
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