【大紀元日本2月5日】香港政府は2月1日より、香港にわたり出産するために出産予約証明書提出の新措置を実施すると発表した。香港消防部によると、大陸の妊婦たちが香港入りしたのちの出産状況を監察し、必要に応じてさらに多くの救急車を待機させる予定でいるという。ある私立病院によると、すでに660部を超えた出産予約証明書を大陸の妊婦に対して発行したと明らかにした。
新措置では、妊娠7ヶ月またはそれ以上の妊娠期間である大陸の妊婦に対して、香港側の病院での検査および予約証明書の提示がなければ、香港に入国できないとの規定内容である。消防部の郭晶強部長は、大陸の妊婦は出産のために、香港入りの人数が増加すれば、より多くの救急車で対応するとし、需要の上昇からもたらす影響の心配は現時点ではないとみている。
郭部長は、救急隊員は出産の訓練を受けており、救急車内は出産するための設備も備わっており、緊急出産に対応できると示した。
一方、香港のある私立病院によると、先週から6日間の営業日だけでも660部の予約証明書を大陸の妊婦に対して発給し、病院は2月から4月までの出産用ベッドがすでに満席になったという。同病院は、特に最近において、大陸の妊婦からの問い合わせと予約が多く、毎日は百人を超えるほどの人気ぶりだと示した。
香港産婦人科の専門医師らは、公立または私立病院の産婦人科の出産予約が満員状態であることから、滞在期間の期限を過ぎた大陸の妊婦が、分娩になってから緊急入院する者も出る可能性が高いとみている。
香港保安局の資料によると、中国大陸の女性は香港で出産する人数は、2001年の620人から2005年の9200人までにのぼり、2006年年初から10月までだけでも1万1千人を突破しているという。
香港審査計算署の報告によると、2005年から2006年まで、香港公立病院において、入院者の入院費および医療費の滞納が1億3000万香港ドル(約20億1千万円)にのぼり、その内の半分が香港以外の住民であり、7割は大陸の妊婦が出産のために訪れた者だという。
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