香港製・漢方薬「ワニの乾し肉」、約9割が偽造品

2006/12/04
更新: 2006/12/04

【大紀元日本12月4日】香港中文大学中医中薬研究所の研究によると、香港で現在市販されている喘息の治療薬「ワニの乾し肉」、これの約9割が「オオトカゲ」の肉による模造品であると判明した。中央社が1日伝えた。

中文の畢培曦・生物学教授とシャウ鵬柱・生物化学教授らが、2006年に分子生物学技術を利用して、香港湿地公園で有名な「ワニ」と「トカゲ」の双方の血液を比較、市販されている漢方薬「ワニの乾し肉」11品種についてDNA鑑定を実施したところ、約九割が模造品と分かった。

鑑定の結果によると、調査標本11種の内、一品種だけが本物の「ワニの乾し肉」で、残りはすべて「オオトカゲ」の肉であったという。

シャウ教授は1日の記者会見で、ワニの肉は素人では判別がつきにくく、香港消費者委員会と香港税関の介入調査が必要との認識を示し、「中大は現在、世界初の漢方薬のDNA資料の所蔵をデータベース化し整備中で、まず香港で常用されている有名な銘柄から、中毒性のある不純物が混入していないか、洗いなおす必要がある。中国薬典に記されている動植物についても同様だ。業界と市民が協力して真偽を判別してもらいたい」と述べた。