中国人権弁護士・高智晟氏、ノーベル平和賞の候補者に推薦=中国臓器狩りカナダ人調査員

2006/10/20
更新: 2006/10/20

カナダ前アジア大洋州担当大臣デービッド・キルガー氏および人権弁護士のデービッド・マタス氏はこのほど、日本戦略フォーラム主催の報告会をはじめ国会議員会館などで、中国で行われている法輪功学習者を狙った臓器狩りの告発調査について報告した。両氏は、北京人権弁護士・高智晟氏を2007年ノーベル平和賞の候補として推薦する意向を明らかにした。

キルガー氏は「高智晟氏は、世界でもっとも勇敢な弁護士である」と賞賛。また、同席した法輪功スポークスマンの張而平氏は、両氏が高弁護士をノーベル平和賞にノミネートする計画を確認したことを明らかにした。張氏は、高弁護士が逮捕されたことは、彼が法輪功学習者のために弁護したことと一定の関連があると示唆した。

民主党・長島昭久議員が率いる多数の国会議員および自民党・稲田朋美議員らは17日、国会第二衆議院議員会館でキルガー氏およびマタス氏と会談を行った。高智晟弁護士はこれまでに、絶え間ない当局からの圧力に屈せずに社会的弱者のために無料で仕事を引き受け、人権救済などの活動をしてきた。特に、中国共産(中共)党が気功団体の法輪功に対し厳しい弾圧を行っているが、同氏は迫害されている法輪功メンバーのために弁護し、当局にとってタブーである法輪功メンバーの人権問題について中共の最高リーダー層に多数の公開書簡を送り、公に当局の法輪功迫害政策を厳しく非難した。そのため、中国大陸の民衆から「中国の良心と正義の灯火」とみなされ、中共内部の激しい党閥闘争で、党と軍部の上層部には彼を支持する人も少なくないという。